僕たちは約束をしてたように出会えた

この街で君に出会えて良かった

中島担から翔平へのラブレター。

2016年夏。私は恋をした。

そう、 深町翔平 に。

 

ラベンダーの香りとともに、日本中の女の子の心を華麗に100年後の未来に持っていった彼。

彼が未来に戻ってから3つの季節が過ぎて、もう1年が経とうとしている。

 

彼は夏と恋を覚えているだろうか。

 

翔平は言った。

 

全部、君のせいだ。

 

未来に戻れなくなったのも、戻りたくなくなったのも、

全部君のせいだと。

 

私も言わせてもらおう。

 

「全部、君のせいだ。」

 

2016年のあの夏に戻りたくなるのも、戻れないのも、

全部君のせいだ。

 

戻りたくてしょうがない夏。

でもその夏を繰り返すとすると、君のいる未来はどうなるのだろう。

 

君のいたあの夏から、秋がすぎて、冬がすぎて、もう春が過ぎようとしている。

 

 

ねえ、翔平?

秋には紅葉を見に行こう。

赤く染まる山を見て君はなんていうかな。

 

冬は君の知っている季節だね。

君のいる未来では雪遊びをするのかな?

鎌倉を作って一緒にお鍋でも食べよう。

 

春にはお花見をしよう。

桜の儚さは君に似ている。

 

そして、一緒に過ごす2度目の夏を迎えよう。

かきこおり を食べよう。

やっぱりレモンシロップは欠かせないよね。

 

ほら、君とやりたいことが沢山ある。

 

でも君のいる夏はもう来ない。

君といれる春も秋も冬も来ることは無い。

 

あなただけは消えないでと願ったあの日。

それでもあなたを思ってタイムリープしたあの日。

 

 

翔平。

君が持っていった夏と恋は、今も貴方の元にちゃんとあるかな。

 

ラベンダー色のあの夏を私は忘れることはないだろう。

 

だって 全部、君のおかげ なのだから。

 

 

さあ、君が夏と恋を知るまであと99年。

 

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(時をかける少女)